耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

読書

2021年8~9月に読んだ本

最近のようす 赤ちゃんのいる生活にも慣れて、我が子かわいさで胸いっぱいの今日このごろ。といっても、いまだに夜中に2回も3回も起こされ、さらには深夜2時に抱っこゆらゆら1時間させられたのに10分でお目覚めとなり、大のおとなが眠すぎて号泣するという日…

2021年6~7月に読んだ本

最近は赤ちゃんにも生活のリズムができてきて、本を読む時間の確保も少し楽になってきた。といっても、まだまだ24時間が細切れにされており、じっくり腰を据えて何かをするというのはやっぱり難しいのだけど。 アカチャンが寝た後、次のお呼び出しが5分後な…

2021年4~5月に読んだ本

出産直前にトニ・モリスンの『ビラヴド』を読み終えて、そのおかげで『ビラヴド』はなんとなく思い出の本になった。 産後、5月はほとんど紙の本を読む気にならず、眠くない自由時間にはひたすらiPhoneで漫画を読んでいた。おもしろかったのは『メタモルフォ…

2021年3月に読んだ本

今月のようす Kindle Paperwhiteを買った。 Kindle Paperwhite 防水機能搭載 wifi 32GB ブラック 電子書籍リーダー 発売日: 2018/11/07 メディア: エレクトロニクス 灯りをつけない部屋でも本が読めるというレビューを見てから気になっていて、ちょうど新生…

2021年2月に読んだ本

ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』 (河出文庫) 白の闇 (河出文庫) 作者:ジョゼ・サラマーゴ 発売日: 2020/03/05 メディア: 文庫 次々に盲目が伝染していく感染症。社会はパニックに陥り、見えることを前提に設計された文明は停止する。極限状態で人々が尊厳を見…

2021年1月に読んだ本

今月のようす 最近はコーヒーを控えている。毎朝レンジで牛乳を温めて、鉄分やカルシウムが配合された栄養機能食品の粉末飲料を溶かして飲む。ココア系の味は鉄分の味をごまかすのに相性が良いらしい。ミロが有名だけどAGFの「TOKETA!」も鉄分が取れておい…

2020年11~12月に読んだ本

年末に引越しをしたので、ダンボールにしまいこんでいた本たちを本棚に収めるとようやく「じぶんの部屋」という実感が湧いてきた。本屋さんにも行けていない最近、物理的に目の前に本があることで読書欲が湧いてくるものだなあと思う。 多和田 葉子『ヒナギ…

2020年10月に読んだ本

10月のようす 今まで読んだことがなかった『源氏物語』に着手。挫折する予感しかしなかったのでとにかく読みやすいと評判の角田光代訳に。しかし10月中旬にマリー・アントワネットの命日があったのでツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読み返していた…

2020年9月に読んだ本

9月のようす テレビドラマ「MIU404」と「半沢直樹」が面白くて毎週めちゃくちゃ楽しみにみていたので、終わってしまった9月はさみしかった。どちらもとても流行っていて、お笑い芸人のラジオ聴いてても結構ドラマの話をよくしていた気がする。半沢はストーリ…

2020年8月の本と映画

今月のようす〜本がつまらなくなった日 仕事で携わっているプロジェクトが佳境に入り、息継ぎのたびにあっぷあっぷしながら乗り越えた8月。7月下旬~8月初めのあたりは仕事が本当に嫌で嫌でたまらず、夜な夜な自分の職種名に加えて「苦しい」「逃げたい」「…

2020年6~7月に読んだ本

今月のようす 1ヶ月前のことがものすごく遠く感じられるのに、何をしていたのか思い出せない。めりはりのない日々…。でもこうしてライフログや日記をつけているのを読み返すと、無為に時間を過ごしていたわけではないし、部屋の本棚にはすぐに旅立てる別の…

最近よんだ漫画 2020年4〜6月

最近はひたすらiPadで漫画を買ってよんでいた。6月はあまり活字の本を読まなかったので、たまには漫画のまとめ。 田村由美作品 『ミステリと言う勿れ』 1〜6/連載中既刊6 『7SEEDS』1〜35+外伝1巻 完結済 ミステリと言う勿れ(1) (フラワーコミックスα) …

子どものときに好きだった本をひたすら思い出す回

思い出の扉を開く 電子書籍で買った本の履歴を見返していたら、5年ほど前になぜか荻原規子『西の善き魔女』の電子版を買っていたことがわかり思わず読み返した。小学生のとき、初めて手にしたインターネットでハリー・ポッターのファンサイトを検索していて…

2020年5月に読んだ本

今月のようす 先月に引き続き、小説の割合が少なめだった5月。ストレスはさほど感じていないつもりだけれど、無意識に不安定な精神状態を反映しているのか。といってもわたしは本を選ぶときも、現在直面している問題を真っ向から直視するのは避けがちだ。そ…

2020年4月に読んだ本

ナタリア ギンズブルグ『ある家族の会話』 (白水Uブックス―海外小説の誘惑) ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑) 作者:ナタリア ギンズブルグ 発売日: 1997/10/01 メディア: 新書 家族という最小単位の近しさでこそ通用する独自の言葉づかいがあ…

2020年3月に読んだ本

今月のようす 見返せば今月は、選んだ本になんとなく統一のテーマがあるように感じる。自分のことだけにおもしろい。別に意識したわけではないのだが。 結婚して共同生活をはじめてから一年が経過したこともある。他人の意思を尊重しながら互いに心地よく過…

2020年1〜2月に読んだ本

最近のようす この月はいそがしかった。こんなことを言っていると、「あんたよりも長時間働いて精神的にもプレッシャーのある仕事をしている人は世の中にたくさんいるというのに、いそがしいいそがしいと自分からアピールして他人に同情してもらおうなんて甘…

2019年12月に読んだ本

あけましておめでとうございます。年間の振り返りをやりたいといいつつ、12月の後半から本を読むことへのやる気がいささか失せつつあり、12月に読んだ本は3冊。 正月休みの空気でぼやけた頭で顧みれば、平日は仕事に追い詰められ、休日は忘年の会やクリスマ…

2019年11月に読んだ本

今月のようす 11月は初旬の頃に枚方蔦屋書店で催された海外文学の鼎談イベントに行ってきた。登壇者は書評家の江南亜美子さん、山崎まどかさん、小説家の藤野可織さん。*1 わたしは藤野さんの小説が好きでよく読んでいることもあり、しかも関西で一般向けに…

2019年10月に読んだ本

あこがれの女性たち 本のなかの女性たちは時にわたしが思いもよらぬやり方で、人生を押しつぶされ、それなのに、思いもよらぬやり方で、人生を切り開いていく。そういうふうに人は生きられるのか、という姿をいくつもいくつでも見つけたいがために、わたしは…

2019年9月に読んだ本

今月のようす あっという間に終わった9月。振り返ってみると連休が2回もあり、ちょこちょこと旅行に行ったりお出かけをしたり慌ただしかった。残暑もだらだらいつまでも続くし、なんとなく腰を落ち着けての読書をする気分ではなかった気がする。 ところで…

2019年8月に読んだ本

須賀 敦子 『ユルスナールの靴』 ユルスナールの靴 (河出文庫) 作者: 須賀敦子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1998/10/01 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (38件) を見る 旅行中の機内で読んでいて、まるで私自身も…

2019年7月に読んだ本

岡崎 武志『女子の古本屋』 (ちくま文庫) 女子の古本屋 (ちくま文庫) 作者: 岡崎武志 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2011/06/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (27件) を見る 以前には近寄りがたかった古本屋という存…

2019年5月〜6月に読んだ本(1)

キム・ヘジン『娘について』 娘について (となりの国のものがたり) 作者: キム・ヘジン,古川綾子 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2018/12/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る この小説の語り手である母親の思考が必ずしも…

2019年5月〜6月に読んだ本(2)

マーガレット・アトウッド『またの名をグレイス(上)・(下)』 またの名をグレイス(上) (岩波現代文庫) 作者: マーガレット・アトウッド,佐藤アヤ子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/09/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 読了日:05…

2019年4月に読んだ本

今村 夏子『あひる』 あひる (角川文庫) 作者: 今村夏子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/01/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 牧歌的で親しみやすい雰囲気につられてするすると読み進んでいくと、日常の風景のなかに次第に不穏さとそ…

2019年3月に読んだ本

川上弘美『猫を拾いに』 猫を拾いに (新潮文庫) 作者: 川上弘美 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/05/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 電車やレストランで不意に飛び込んできた他人の話に思いのほかしんみりしてしまうみたいに、他人事な…

2019年2月に読んだ本

エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ (講談社タイガ) 作者: 荻原規子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 荻原規子さんの小説とは小学生の頃からの…

2018年12月~2019年1月に読んだ本

エンデのメモ箱 (岩波現代文庫) 作者: ミヒャエル・エンデ,田村都志夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/05/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ものを考える時、近くのものに焦点を合わせずに遠い目をして眺めるように考えるほうが心地よ…

2018年10月~11月に読んだ本

10月~11月のすごし方 10月から帝国劇場で上演されているミュージカル〈マリー・アントワネット〉に熱中している。帝国劇場にほど近い書店日比谷コテージでは常に上演作品のフェアが開催されており、10月に読んだマリー・アントワネット関連の2冊はそこで求…