劇場
わたしのウィキッド初見はこれということにします。待望のウィキッド観劇、実は数年前に四季の再演が待ちきれずにブロードウェイで観劇したことがあるのですが、英語がわからなかったことと、観客があまりに観光ナイズされていたこともあってエルファバの感…
今月のようす 突然Duolingoというアプリにハマり、隙間時間にちまちまやっていました。きっかけははてなブログで購読してる旅好きの方がduolingoで好きな国の言語を学んでるというのを読んだことだったけど、わたし自身は直近で海外旅行の予定もなければ、仕…
もし初対面で読書好きの人と話す機会があったとして、「どんな本読むんですか?」よりも「積読ってしますか?」と聞きたいと思ってしまう今日この頃。 というのも今月読んだ『三人の逞しい女』、ふと奥付けを見たら2019年初版のものを買っていて、刊行すぐ買…
最近のようす 夏休みは沖縄に行って海を堪能していました〜。わたしはアウトドア苦手そうないでたちをしており、夫にすら意外と言われるけど海は好きです。山と違って何も達成しなくても楽しめる自然。仕事量も落ち着いていたしゆったりした気持ちで過ごせた…
かつての人気芸人の落ちぶれた後の人生を描いた、晩年のチャップリン映画をもとにした音楽劇。前回(2019)はじめて見たときに胸に刺さってびっくりするほど泣いてしまい、再演すると知ってすぐにまた観に行くと決めました。石丸幹二さんの朗々とした豊かな…
アンジェラ・アキのファンなのと昆夏美さんが出てるというので観に行きました。しかし実はあんなに有名な映画も漫画原作も未見だったので1幕は若干話についていけず…。予習が必要な作品だったのか…… 基本的にずっと音楽が鳴ってるのと、回想から始まる構成で…
漫才にしてもコメディにしても、わたしはテレビでみるより絶対劇場という箱の中で観る方が没入して思い切り笑えて満足感が高い、と思っているのですが、まさにそれを実感した舞台でした。観客の笑いに包まれて一体となった笑いがまた渦となり、受け止めた演…
最近のようす お正月休みが終わって仕事が始まったとたん読書がはかどらなくなり、風邪をひいた。身体に悪い労働。でも休み中うじうじ悩んでいたことがスッキリしたので「やることがある」ということそのものは、わたしにとってはいいのかもしれない。 1月中…
この2ヶ月はしょうもない悩み事&検索に時間を溶かしていて(人生に関わったり心が重くなるような種のものでは全然ありません、念のため)、全然本を読んでなかった……。なんかそんなタイミングでした。この隔月の記事もスキップしようかな〜とも思ったけど…
ねんがんのアナスタシアを観ました。コロナ 禍初期の頃に持っていたチケットが消えてしまっていたのだ……。山本耕史のグレブ見たかったなあ…… 大変うるわしい演出と音楽に満足な観劇であったのですが、ストーリーとしてはこれが初見とするのではなく、事前に…
いつものことながら、以下ネタバレ記述がある感想文となりますので、未見の方はお読みにならないことをおすすめします。 youtu.be 今回のスリル・ミーは観られるとしたら1回だけと思っていて、前方席が当たった回で観ました。間近で観る廣瀬彼、視線の圧がす…
馬のようにふるまう人が、人のようにふるまう馬のように見えてくる。たった4本のサックスで奏でられる音楽が、まるで馬のいななきのように聴こえてくる。ダンスが「馬というもの」の表現であると同時に、ひとりひとりの個性や性質をも表しているのも楽しい…
わたしはシェイクスピアのなかではオセローが結構好きだったということを思い出した。なぜかというとストーリーがわかりやすいからだ。とにかく邪悪な黒幕がひとりいて、その人物の動きを追っていると話がわかる。しかもその悪人が自分のたくらみを観客に向…
2歳のこどもがお昼寝に入ったのを見届けてから家を出る。森ノ宮ピロティホールへ、『ラビット・ホール』。 前情報をあまり調べていなくて、こういう題材だと知らずに観に行ったのだけれど、扱っているものごとの苦しさの一方で、良いものを観た満足感に包ま…
ミュージカル「マリー・キュリー」を観てきた。 ※以下、いつものように詳細な内容に触れる記述になるため未見の方は読むことをおすすめしません mariecurie-musical.jp 全てが最後のクライマックスに向けてのために存在しているような話だったなーと思う。屋…
読んだ本 シャーリイ・ジャクスン『くじ』 くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:シャーリイ・ジャクスン 早川書房 Amazon シャーリイ・ジャクスンは心の奥にひそむ孤独感や邪悪さを淡々と(まるでよろこばしいことでもあるかのように)書く筆致が好きで少し…
半年ぶりくらいで劇場に訪れて、この作品が大変広く深く愛されているのだという熱気をひしひしと感じた。 あたたかい愛に満ちた素晴らしい感想がすでに世の中にたくさんあるので、それを読むだけでも満足してしまって、改めて何か書こうとしてもうまく書けな…
原作を読んだときには、牢獄につながれているモリーナが映画のストーリーを語る二重構造にが小説を読む喜びを味わわせてくれたという記憶がある『蜘蛛女のキス』。 そのあたりの構成が、舞台は舞台ならではの演出で表現されていて、そのままモリーナという人…
世の中のようすも、自分自身の状況も、こんなふうになっているとは思っていなかった2020年。常に目標とかビジョンを掲げて生きているわけではないけど、少なくとも観劇に関してはもっとたくさん楽しめているつもりではあったなあ。 感想をブログに書く元気も…
今日久々の通勤だったので(電車めっちゃこんでてびっくりした)、通勤時間って何してたんだっけ?と思ったらどうせずっと家だし楽天モバイルのデータ量いちばん低いプランに変えたの忘れててラジオも聴けないし本も持ってなかったのでそうだ、音楽を聴こう…
年が明け、じつは2020年の観劇ぞめもしてしまいましたけど、去年の分をまとめることにします。 なお1月分は去年の後半と一緒にまとめたので省略。 2月11日昼「罪と罰」@森ノ宮ピロティホール 一発目から残念な話だが、記憶がない。キリスト教文化が背景に…
今年どんなお芝居を見たかな?と振り返っていたら、最後の最後で、いま出会えてよかったと心から言える作品に出会ってしまった。 第一次大戦期のトルコによるアルメニア人迫害という史実を題材に、民族虐殺を生き延びアメリカではじめて対面したあるアルメニ…
年に一度ぐらい海外の街をひとりでうろついているのだが、事前に調べていた行きたい場所にすんなりと着けることはまずない。地図を見て歩いては方向を間違え、他人に尋ねて歩いては曲がり角を間違える。買いものを楽しもうとして行ったはずが、目的はいつの…
以下の文章は物語の核心に触れる内容を含みますので、未見の方の閲覧はご注意ください。
鐘が京都劇場に帰ってきてから、いつか行こうと思っていた。わたしはアラン・メンケンの中でも『美女と野獣』と一・二を争う勢いでノートルダムの音楽が好きで、オープニングのクワイヤからぞくぞくするくらい興奮するし、もう各場面の曲だけでも泣いてしま…
1961年、それは福島への原子力発電所の誘致が決定された年。福島県双葉町の住民たちが立ちのきを決めるまでの数日間を描き、原発誘致に関わる人びとの葛藤を浮き彫りにする。 戦後まだたったの16年、大戦の記憶も生々しい。立ち退き依頼のため現地の村を訪れ…
この物語において幾度も語られる「自由」ということば、その対極にあるのが「生」なら自由は死と読み替えることができるのかもしれない。とするなら、自由を求めたとされるエリザベートをつなぎとめているのは、自由の対局にある地上の愛だと仮定する。 地上…
コラボキャンペーンとは 帝劇近くのショッピングビル「日比谷シャンテ」ではミュージカル 「エリザベート」のキャンペーンが催されている。 今までこうした販促イベントには関心を持ってこなかったけど、今回はちがう。参加している飲食店でキャンペーンメニ…
今年のエリザベートの1回目はWEBサービス「おけぴ」会員限定の観劇会で拝見。この観劇会に参加すると細かいトリビアや人物相関図が書かれた観劇まっぷがもらえる。これに登場しているのが今回は成河さんで、ディズニー映画「アラジン」におけるジーニーのよ…
舞台はロンドン、精神病院の一室でたった1日の間に繰り広げられる三人劇。登場人物は病院患者のクリス、若く理想に燃える担当医師のブルース、そしてその上司であるロバート。 演劇情報には相変わらず詳しくなっていかないわたしだが、成河さんが出ている作…