耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

この春に着る服

昨年秋、アーバンリサーチドアーズで買ったアイボリーのカットソーがめちゃくちゃ当たりで、洗濯にも気を使わなくてよく、顔色も悪く見えず、着心地にもストレスがなく、毎日着て毎日洗っても使用感が全然出ない。在宅勤務をしながら保育園や近所のスーパー…

2024年2月に読んだ本とか

最近のようす 今年は去っていった2月を惜しむ気持ちよりも、冬の終わりが見えてきたことを喜ばしく思う気持ちのほうが強い。生活リズムも、服装も、行く場所も、同じことをローテーションして繰り返しているような冬だった。持っている中でいちばんあたたか…

舞台「オデッサ」感想

漫才にしてもコメディにしても、わたしはテレビでみるより絶対劇場という箱の中で観る方が没入して思い切り笑えて満足感が高い、と思っているのですが、まさにそれを実感した舞台でした。観客の笑いに包まれて一体となった笑いがまた渦となり、受け止めた演…

2024年1月に読んだ本とか

最近のようす お正月休みが終わって仕事が始まったとたん読書がはかどらなくなり、風邪をひいた。身体に悪い労働。でも休み中うじうじ悩んでいたことがスッキリしたので「やることがある」ということそのものは、わたしにとってはいいのかもしれない。 1月中…

さようなら2023、こんにちは2024

今週のお題「2024年にやりたいこと」 を考えるため、昨年やってよかったことはなんだろうと思い浮かべてみた。 【2023年やってよかったこと】 毎晩髪を乾かす前にヘアトリートメントをつける習慣 毎晩デンタルフロスをする習慣 お風呂上がりにかかとにクリー…

2023年11〜12月に読んだ本とか(1)~現代編~

まだ昨年の話をしていきます。 最近のようす 人は何を考えて買い物をしているかという本 文學界 2021年8月号 岸本葉子『「捨てなきゃ」と言いながら買っている』 キーボードなんて何でもいいと思ってた 最高のおうちオフィスではたらく ~快適なリモートワー…

2023年11〜12月に読んだ本とか(2)~ソ連編~

先月までに読んだ本についてダラダラ書く会、長くなったので続きです。 横手慎二『スターリン 「非道の独裁者」の実像』 リュドミラ・ウリツカヤ『緑の天幕』 黒川祐次『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』 横手慎二『スターリン 「非道の独裁者…

お買い物日記2023

今年買い、そして日々使っているものたち(一部使ってない)をざっくり振り返るお買い物日記。自分の買ったものを振り返って感想を述べるのはいつでも楽しい。 もくじ しばらく悩んでたけどついに買ったもの編 スタッカーズ ジュエリーボックス 昇降デスク …

2023年9〜10月に読んだ本とか

この2ヶ月はしょうもない悩み事&検索に時間を溶かしていて(人生に関わったり心が重くなるような種のものでは全然ありません、念のため)、全然本を読んでなかった……。なんかそんなタイミングでした。この隔月の記事もスキップしようかな〜とも思ったけど…

ミュージカル「アナスタシア」2023年10月@梅田芸術劇場メインホール

ねんがんのアナスタシアを観ました。コロナ 禍初期の頃に持っていたチケットが消えてしまっていたのだ……。山本耕史のグレブ見たかったなあ…… 大変うるわしい演出と音楽に満足な観劇であったのですが、ストーリーとしてはこれが初見とするのではなく、事前に…

バッグの中身 2023秋

急にバッグの中身について書きたくなったので書きます。行楽の秋だけど、平日の外出はほぼお財布とスマホだけという生活をしていると、休日のお出かけの朝なにをかばんに入れたらいいんだっけ…!?と突然バタつきがち。 中身全体 中身全体 観劇グッズ お財布…

スリル・ミー 私:尾上松也/彼:廣瀬友祐 @サンケイホールブリーゼ

いつものことながら、以下ネタバレ記述がある感想文となりますので、未見の方はお読みにならないことをおすすめします。 youtu.be 今回のスリル・ミーは観られるとしたら1回だけと思っていて、前方席が当たった回で観ました。間近で観る廣瀬彼、視線の圧がす…

午前休の日記

むだなコーヒー代を払ってしまった。 今日、急遽午後から出勤になり、ずっと後回しにしていた銀行の手続きでもしようと駅までやって来た午前10時。行こうと思っていた支店の営業時間がなんと11時半からだったのだ。9時からやっていると思っていたので、家の…

月曜日の日記

残業をした。差し迫っているのは承知で放っておいたわたしが悪いのだが、金曜日にはどうしてもやる気が出なかったのだ。といっても、会社でいつまでも作業が全然終わらずお腹もぐうぐう鳴って20時前後になってもどのタイミングでコンビニへ走るか見計らって…

履きたくない、されど履きたいスニーカー

今日、新しく買ったスニーカーで出かけた。夫に撮ってもらった写真を帰宅後にみると、やっぱりかわいい。かわいいとは、好きなディティールをもった好きなデザイン、好きな色、ということだ。白い合皮で、ゴールドのジップがついている。他には色や装飾がな…

わたしを不安定にしたのは誰? ~ シャーリィ・ジャクスン『鳥の巣』

信じられないくらい面白い。久しぶりに睡眠時間を削りぎみにして夜な夜な読みふけった。 「多重人格もの」の先駆なのだというのは帯文や訳者解説でも分かっていて、その点は承知した状態で読み始めた。ただしここでフォーカスされているのは、主人公の精神的…

2023年7〜8月に読んだ本とか

最近のようす やっと夏が終わりつつありますね。まあまだあと1ヶ月は半袖で過ごしてるんでしょうが… 8月は世間がお盆のなか田舎の親戚家からとんぼ返りしたと思ったら、めずらしくも夜中まで仕事することになり「わたし何やってんだろ…」と思っていたらその…

「ある馬の物語」2023.07.23. @兵庫県立芸術文化センター中ホール

馬のようにふるまう人が、人のようにふるまう馬のように見えてくる。たった4本のサックスで奏でられる音楽が、まるで馬のいななきのように聴こえてくる。ダンスが「馬というもの」の表現であると同時に、ひとりひとりの個性や性質をも表しているのも楽しい…

時代に殺された女の子~マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』

『ハムネット』を読んで芽生えた著者への信頼(この作者の別の作品も読んでみたい!という)、そしてまたしても好みの題材(わたしは16世紀なかばぐらいの宮廷ものって興味があって好きなんですね~)。絶対読みたいと思って楽しみにしていた本が予想以上に…

毎日つけているジュエリー、2023夏

あまり共感はされないかもしれないけど、汗ばんだ肌に金属のアクセサリーなどがぴとっとはりついている、あの感じがわたしはけっこう好きです。頑張ってお外に出て、イベントをこなしたんだねえ…という勲章みたいな気持ちになる。 汗がついたジュエリーって…

2023年5~6月に読んだ本とか

最近のようす 2つ前の記事で本棚を買ったことを堂々と書いていたら、はてなブログのトップページに載せていただいて、たいそうはしゃぎました。その数日前、はてなブログのTwitterスペースでおすすめ記事の選びかたの話を聴いていたので余計にうれしかった…

人生が空間へ変貌する場所~オルハン・パムク『無垢の博物館』

大昔、片思いをしていたときのことを思い出した。それは恋愛というよりは執着で、そしてもしかするとたしかに、収集心でもあったかもしれない。毎日その相手にあうたびにあったどんな小さな出来事さえも大事に胸にしまって家に帰り、日記に書き留めては見返…

壁一面の本棚を置きたい、という欲望

壁一面の本棚が欲しい!!と12月のある日突然思いついてから、他のすべての物欲は消え、そのことしか考えられなくなってしまった。 わたしが普段自分だけのスペースとして使っている部屋に、一人暮らしのときから使っている小さな本棚を移動してきたのが去年…

NTLive オセロー(2023)

わたしはシェイクスピアのなかではオセローが結構好きだったということを思い出した。なぜかというとストーリーがわかりやすいからだ。とにかく邪悪な黒幕がひとりいて、その人物の動きを追っていると話がわかる。しかもその悪人が自分のたくらみを観客に向…

さようなら、Evernote

友だちから秘密主義だと言われることがよくある。それはその友だちの、わたしに対するやさしさだと思う。じっさいには、もう30を数年も超えて恥ずかしい限りなのだが、人に自分の内面を打ち明けて親密さを深めるということが、いまだにうまくできない。それ…

服のことで悩んでいるという日記

毎日暑かったり肌寒かったり。だがわたしは一日中家にいるので、窓を開けるのも閉めてすごすのも自由自在。もう毎日半袖だ。わたしのお気に入りのコットン100パーセントのTシャツたちは乾燥機にかけてしまってシワシワなので、夫のエアリズムTシャツを洗濯機…

『ラビット・ホール』@森ノ宮ピロティホール

2歳のこどもがお昼寝に入ったのを見届けてから家を出る。森ノ宮ピロティホールへ、『ラビット・ホール』。 前情報をあまり調べていなくて、こういう題材だと知らずに観に行ったのだけれど、扱っているものごとの苦しさの一方で、良いものを観た満足感に包ま…

2023年4月に読んだ本とか

綿矢 りさ『手のひらの京』 手のひらの京 (新潮文庫) 作者:りさ, 綿矢 新潮社 Amazon 三姉妹の話である。京都に複雑な感情を抱える末っ子凛とは、また別の面から京都で生きる人間のたくましさ、ささやかな幸福がバランスよく語られ、飽きのこない構成。個人…

ミュージカル「マリー・キュリー」感想

ミュージカル「マリー・キュリー」を観てきた。 ※以下、いつものように詳細な内容に触れる記述になるため未見の方は読むことをおすすめしません mariecurie-musical.jp 全てが最後のクライマックスに向けてのために存在しているような話だったなーと思う。屋…

2023年3月に読んだ本とか

今月読んだ本は5冊…というか、ずっとちびちび並行して読んでいた本の読了がたまたま重なったという月。『ハムネット』が大変な良作だったのですが途中からものすごく苦しくなり(退屈だったという意味では決してなく)、並行していろんな人のエッセイや新書…