耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

月曜日の日記

残業をした。差し迫っているのは承知で放っておいたわたしが悪いのだが、金曜日にはどうしてもやる気が出なかったのだ。といっても、会社でいつまでも作業が全然終わらずお腹もぐうぐう鳴って20時前後になってもどのタイミングでコンビニへ走るか見計らっていた数年前までとは違う。ここは家だ。17時半ぴったりに玄関のドアが開いて夫と子どもが帰宅する。わたしが「もうちょっと…」とPCにしがみついていると「かあちゃんー!?!?!どこー!?!?!?」と玄関から大声で呼ばれるのでやむなく離席。夫がつくってくれた晩ごはんを食べ、坊がピタゴラスイッチを見はじめた頃にまた仕事の続き。といってもテレビから「100グラムにちょうせん~」と聞こえてきたりして全然集中できない。わたしも100グラム見たいよ。

『となりのトトロ』で、仕事しているおとうさんの脇で遊んでいるメイちゃんが仕事机の端っこに摘んできた黄色いお花を並べて「おはなやさんだよ。」と言っているシーンがあるが、あれみたいなかんじで、うちの坊やもトミカをわたしのデスクの端っこに並べている。わたしがせっぱつまっている様子を見て夫がお風呂と寝かしつけをしてくれようとするのだが、毎日いっしょに寝ている母親がおふとんに来ないことに気づいた坊が「かあちゃあああああん」と号泣しはじめたのでこちらも悲しくなって一緒に寝室へ行くことにした。メイちゃんもおかあさんも入院することになったときには泣いたのかな。それともそういうときにはきちんと説明してもらって理解して、かなしかったけど泣かなかったかもしれない。

せいぜい1時間ぐらいの寝かしつけ…と思ったらそのまま一緒になって+1時間ぐらい寝てしまった。しかし寝たおかげで頭がすっきりとし、その後はさっと仕事を済ませられる。やはり睡眠はだいじ。今日から涼しくなって快適なのでちょっと元気になり、もっとキーボードを打ちたい気分だったのでブログに日記を書くことにした。

仕事は別に好きじゃないし、やらなくてもお金が入ってくるのなら絶対にやらない。だけど在宅勤務になってからストレスは90パーセント以上無くなったと感じる。きょうみたいに残業してもお腹を減らしたままにする必要はないし…。ちょっと寝てから仕事してもいいし…。あとたとえばミスして迷惑をかけてもその場だけ誠心誠意謝ってしまえば、その後迷惑をかけた人に申し訳なさそうなそぶりのオーラを送りながら同じ空間で仕事をしなくてもいいので、「はーやっちまったな~。ちょっとアイスでも食べて気分転換しますか~」と机の上に足を乗せてだらだらして気持ちを切り替えたりしたっていいのだ。

特にわたしの仕事、残業したら終わらせられるような種類の作業であれば夜更かしして3DSのゲームしているのに似たようなものでは?という気が時々する。向いているかどうかはともかく社会人人生の中で最もストレスが少ない業務環境である。こういうことを書いているとわたしのなかにいるだれかが「そんなものが永遠に続くと思うのか…それでいいと思っているのか…」とささやき始めるのでここでやめる。