耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

この春に着る服

昨年秋、アーバンリサーチドアーズで買ったアイボリーのカットソーがめちゃくちゃ当たりで、洗濯にも気を使わなくてよく、顔色も悪く見えず、着心地にもストレスがなく、毎日着て毎日洗っても使用感が全然出ない。在宅勤務をしながら保育園や近所のスーパーをうろつき、ときにはリビングでごろつく生活には本当に便利だ。

もうこの春も次の春もこれ着てればいいのでは……。いつのまにかわしもミニマリストになってしまったわい…………なんて思っていたのだけれど、いよいよ本物の春が近づくにつれ、ついに「飽き」を感じはじめた。

なんか新しい服が欲しい。そんな気持ちでひとまずユニクロでウォッシャブルストレッチミラノリブクルーネックセーターのグリーンを買った。

↓サムネイルがグレーだけどこれのグリーン。

www.uniqlo.com

オンラインでポチったら思ったより暗めの色だったけど、別で買っていた坊やの服とオソロっぽくなることに気づいたのでヨシとする。

ボトムスは引き続き、冬場毎日はいていたユニクロのヒートテックテーパードパンツ。もっと気温が上がってきたら、ユニクロのタックワイドパンツに変えようと思っているけど……しかしこうなってくると、ちょっと暖かい日に着てるライトダウンもユニクロだし、全身のユニクロ濃度が高すぎる。オンラインストアの下の方に出てくるStyle Hint.というコーナーの店員さんと似たようなかっこうをしてる(しかも店員さんみたいにオシャっぽい雰囲気は出してない…)ということに、今更ながら恥ずかしさをおぼえはじめる。

こういうことをいうと、「そんなこと気にしちゃって…誰もみてないから…ワラ」とか言い出すもうひとりの自分がいるのだが、誰もみてなくても、というか誰もみてないからこそ自分の中の違和感を逃さないようにしたいのだと言い返したい。

いや違和感どころか、上記のユニクログリーン服を着たことで、本来の色柄物が好きな自分があばれだしている。「もっと水玉の服とか春っぽい色の服が着たいよー!!」と言うので、この人の意見は採用。楽天スーパーセールでSHIPS anyのドットのワイドパンツと、ユナイテッドアローズgreen label relaxingのラベンダー色のテーパードパンツを買った。

 

www.shipsltd.co.jp

store.united-arrows.co.jp

 

これらを手持ちのアイボリーのカットソーと合わせ、ちょっと気分転換をしようという目論見。ラベンダーのパンツは去年から欲しかったんだけど、欲しいと思ったときにはちょうどいいサイズ感のものがなくて断念していたので、ラベンダー履きたい欲が満たせて良かった。

 

こうなってくると、もうちょっとトップスにもバリエーションがほしくなり、セールで2000円くらいになっていた袖にチュールがついてるスウェットと、ベストとセット売りになっているミラオーウェンの薄手のリブニットを購入。

brandavenue.rakuten.co.jp

2WAYリブニットハイネックベスト SET(LIME-0)

↑なぜかうまくリンクが貼れなかったミラオーウェンのリブニット。腕まわりは肌に沿うようなシルエットながら気になる二の腕あたりはさりげないディテールで目線を逸らしてくれており、シャリッとしたひんやり感のある生地なので暑苦しくもなく、あわよくば初夏にはベスト一枚で着たりもしてみたい。

 

全体的にそれほどお金をかけすぎず、洗濯や汚したりするのに気を使わなくてよく、家でゴロゴロするときにもリラックスできるし、そのまま出かける時にもソワソワせずに楽しい気持ちで着られる服が買えたのではないか。と満足しています。

しいていえば新しく色物どうしを同時に着られないカラーを選んでしまったため、コーディネートの幅は限られそうな気もするが、そもそもアイボリー・ベージュ・グレーばっかりのボワ〜としたクローゼットに彩りが欲しかったための買い物なのでヨシとする。

 

去年の春は楽天のプチプラで買ったボーダーのカットソーと楽天のプチプラパンツを毎日履いていたのだけど、縫製が雑でボーダーはゆがんでたし、それでも「だれもみてないしいっか…」と着てたらあっというまに毛玉だらけになってしまって、ていねいにお手入れするほどの思い入れも持てず、むろん買取に出せるようなものでもなく、結局1シーズンで捨てることになった。

わたしの場合、毎日着たとしてもデザインに飽きるまで2〜3シーズンくらいかかることがわかってきたので、予算感を数千円アップするだけでいいから、もっとしっかりした品質のものを探そうと思った。

服は買った瞬間だけでなく着ている時間も消費。自分なりにもうけた基準を満たしていることに満足しながら着たほうがいい。なによりも「だれもみてないし」なんて自分を雑に扱うような考え方は精神衛生上よろしくない。

ただ楽しいからっていう理由で服を選んでもいい。

なんかこんな当たり前のことを毎年季節の変わり目のたびにわざわざ自分に言い聞かせなきゃいけないのって、「母親になったんだからおしゃれはあきらめて、安い服でやりくりしなさいよ」みたいなことをささやいてくる人が、自分の中にいるからなんだろうな。

他のことについては我慢するべきかなんてそこまで考えたことないのだが、服についてはこれを言ってくる顔のない名前のない人が自分の中にずっといる。

汚す機会が増えたから、汚れることにストレスを感じなくていい予算感の服を選ぶ、その考えじたいには正解も不正解もないのだが、「安い服でじゅうぶん」が「好きな服を買っちゃいけない」になるのはおかしなことだ。

独身のときだってわたしは、お気に入りの白いレースのブラウスを着て平気でカレーうどんを食べていたのにね。