むだなコーヒー代を払ってしまった。
今日、急遽午後から出勤になり、ずっと後回しにしていた銀行の手続きでもしようと駅までやって来た午前10時。行こうと思っていた支店の営業時間がなんと11時半からだったのだ。9時からやっていると思っていたので、家のソファでダラダラしたくなるのをこらえて頑張って出てきたのに………。こんなことならたまっている今週の朝ドラでも見てればよかった。『ブギウギ』おもしろいですよね。
近くで目についたドトールでカフェラテ390円を買って席につき、冷静に調べてみると近隣で9時からやっている支店があった。あーあ。むだなコーヒー代を払ってしまった。ちゃんと事前に調べてから来ればよかった。ま、どうせならコーヒーを堪能しよう。それなのに本すら忘れた。もうっわたしのバカバカ。
なんでこんなにぼーっとしているのだろうか。
たぶん朝には今日の服装のことを考えていたからだろう。
家を出た瞬間、緑のカーディガンに緑のカバンをコーディネートしてきてしまったことに気づいた。いくら緑の看板の銀行に行くからって……と思うとちょっと恥ずかしい。ちなみにズボンは茶色のワイドパンツ。この配色は………木ですね。緑の葉っぱ。たくましい幹。紅葉もまだ始まらないこの季節、心地よい木々のざわめきを想起させるような樹木コーデをしてしまったことはまあいいのだが、トップスとカバンが緑×緑なのはどうなのかちょっと気になる。別に銀行行くだけだからいいんだけど。
ただここ数年、カバンの数を減らすこころみを続けているため、こういうちょっとした用事のときにちょうどいいカバンが緑しかなくなってしまいかえって不便だ。オシャレさよりも使いやすさ、ブランド名よりもシンプルで目立たないことを重視したいときのカバン。でも持つのが嫌にならないレベルには気に入ったもの。大体こういうときに使っていたグレージュの、A4が入りそうでちょっとだけ飛び出す、あの程よいバッグは、この前持って出かけた時にあちこち傷んで穴が空いていることに気づいて処分してしまったのだった。
やっぱり秋口にユナイテッドアローズのオンラインストアで見かけたバッグ買っとけばよかったな。限りなく黒に近いグレーのカバン。いかにもわたしの好きそうな縦長で丸みを帯びた形状。たくさんのものは入らなさそうだけど最低限のものは収めてくれそうな雰囲気の。ただ小ぶりなわりに重量:600gと書かれていて、500g超えか〜とひるんでいるうちに、気づいたらその色だけ売り切れていた。残念だったけどこのカバンやっぱ良さそうよね〜と会ったこともないこのカバンの持ち主たちに心の中に話しかける。
そんなことをダラダラブログに書いていたら無限に時間が過ぎ、コーヒーカップは空になっていた。人生の時間の過ごし方として有益ではないかもしれないが、わたしはこういう時間の過ごし方を「自分との会話」と呼んでおり、結構気に入っている。
