耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

早くあの物差しを持ちたい

以前は自分の好きなものを批判している人を無条件に憎んでいたし、自らを優位に見せるために他人を叩く人のことは今でも憎んでいるが、

自分が見る目のない分野について、信頼できる先達の意見を傾聴することも大事だと思うようになった。

もちろん誰の話を聴くかという部分は、その人の話が理解できるか否かとは別の次元で、見極めなければいけないのだけれども。

それに、自分の中で確固たる物差しがある分野に関しては、全ての産物から何かを学ぶことができる。

そうすることができれば良し悪しなどという評価は後からついてくるオマケみたいなものだ。

他人の見解が自分と違ったところで動揺することもない。

大人になると謙虚に学ぶ姿勢を忘れそうになって怖い。

まだ20代のくせして、何を老成した気になっているのだろう、わたしは。

早くあの物差しを持ちたい。