耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

しましまについて

しましまの柄が好き。

ゼブラ柄ではなく、虎の毛皮柄でもなく、まっすぐな2色の線が交互にひかれているもの。
2色の線の太さはほぼ同じくらいが望ましい。

このいわゆるしましまの柄を見るとき
どちらかの色を「地の色」として見てしまう。

たとえば白と黒のしましまなら白が「地」。
茶色とピンクなら茶色が「地」のような。

黄緑と紺とかだったらどうだろう。
やっぱり「紺地」かな。

たぶん地味な色が「地」になって、支える側となるのだろう。
これは宿命的にすりこまれている。

みずいろとピンクだったらどうかな。
寒色の方が落ち着いているかんじだから、みずいろが支える側になるのかもしれない。
みずいろだって紺色と組んだときには、紺地に支えてもらう側になるだろうに。


同じ太さのしましまの中では、
2色の線は互いにまじりあうことも複雑に絡み合うこともなく
淡々と自分の役割をこなしているかんじがする。

どこまでいっても領域は侵さない。
永遠に寄り添いあっている。