耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

2026-01-01から1年間の記事一覧

2026年3月に読んだ本とか

屍衣にポケットはない/恐るべき緑/わたしたちの不完全な人生へ/五月 その他の短編/翻訳はおわらない/エンジェル エンジェル エンジェル

『夢宮殿』イスマイル・カダレ - システムに巻き込まれていく個人の、涙ぐましい努力

『砕かれた四月』が面白かったーと書いていたらコメントでこちらもおすすめしていただいて早速。独裁型官僚社会を経験したアルバニア人作家による作品で、勤労会社員にとっては身につまされる。 イスマイル・カダレ、もっと読みたいと思ったら同じような思い…

ミュージカル「破果(パグァ)」

舞台をやると知ったうえで原作を読み、舞台で絶対観たいのはこのシーンだ!と心に決めて劇場に向かったので、そこにかんしてはこれ以上ないという形で観られて満足だった。トウ(浦井健治)という役のすべてがその瞬間をクライマックスに据えて逆算して積み…

プリティウーマン・ザ・ミュージカル@オリックス劇場

なぜ今プリティウーマン?と思いつつ観に行ったのですが笑、みはじめるとあまり考え込むことなく、まっすぐで素直なメッセージのあるエンタメ恋愛ものとして楽しめました。 後半、恋に舞い上がったエドワードが「朝の雲雀…」みたいなソネットを読んでいるシ…

映画「ウィキッド」後編

映画ウィキッドの2幕みてきました。いや~モヤモヤしたね!(あと無理だけどやっぱり1幕と続けて観たかったな。無理だけど…) でもこれは今の世界を見渡してこれじゃだめだと思っている皆をモヤモヤさせるために、あえてわかりやすくモヤモヤを提示してくれ…

2026年2月に読んだ本

エデンの東/福音派/ダンシング・ガールズ/掌に眠る舞台/バーナード嬢曰く。

【デスクツアー】在宅勤務5年目のデスクまわり紹介(2026)

在宅勤務を始めて約5年。最近IKEAでモニター台を新調したところ、デスク周りがスッキリしました。もっと早く買えば良かった〜。このいきおいでデスクツアーをしたいと思います。 座っている人の紹介: 今のデスク全体 引き出しの中 その他使っているもの キ…

2026年1月に読んだ本とか

雪/砕かれた四月/彼らは廃馬を撃つ/母娘短編小説集/雪の練習生/短くて恐ろしいフィルの時代/絶対泣かない(山本文緒)/「なむ」の来歴/小説的思考のススメ

オルハン・パムク『雪』とイスマイル・カダレ『砕かれた四月』

雪(パムク)/砕かれた四月/彼らは廃馬を撃つ/母娘短編小説集/雪の練習生/短くて恐ろしいフィルの時代/絶対泣かない(山本文緒)/「なむ」の来歴

十二国記ミュージカル感想 – 自分を治める王になりたかったんだ

原作は小中学生のとき大ファンだったものの、ここ二十年くらいはきちんと読み返しておらず、ついていけることやら…と少々心配しながら見に行ったけれど杞憂だった。それくらい距離があっても、自分の人格が根を張った過程には、この十二国記のメッセージが寄…

『彼らは廃馬を撃つ』 – 他人の生を消費するということ

1930年代頃のアメリカの小説にある、得たいのしれないスピードに追われ、機械のごとく人間の生活が回転させられ続け、ひとりの意志では止められようもないような感じ、やめたければ人生そのものから脱落者になるしか他にないかんじに、惹かれつつあるかもし…

『奇術師アイゼンハイム』 – ミュージカル「イリュージョニスト」を思い返す日記

ミュージカル「イリュージョニスト」の原作というのをきっかけに知り、図書館でみつけて読みましたが……これは、完全に別物だー!! 舞台はこの短編に着想を得てモチーフを借りただけの別の物語だった。舞台版に出てきた公爵令嬢ゾフィは原作には存在もしてお…

劇団四季『ゴースト&レディ』感想

舞台好きの方々の好評を薄目で見ながら取ったチケットでお正月に観劇。ナイチンゲール女史が主人公ということも、あらすじも何も知らずにみにいったのですが、これ我々の大好きな紫の薔薇のひと構図やん!と思って「なぜ少女はひとりで信念を貫き頑張るとき…

2025年12月に読んだ本・舞台とか

黄色い家/一人娘/破果/ディア・ベイビー/夢のなかで責任がはじまる-サローヤンとシュワルツ