耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ダフネ・デュ・モーリア『スケープゴート』感想〜役に立たない家長と、その不在

みなさんと同じようにわたしも、『レベッカ』からダフネ・デュ・モーリアの作品世界に惹かれるようになったひとりですが、著者の他の作品がなかなか手に入りにくかったのがずっともどかしかったのです。このたびは待ち望んでいた長編の新訳が出て本当にうれ…

2025年1月に読んだ本とか

今月は通読した本のほか、多和田葉子『言葉と歩く日記』をときどき読み返し。これは日記といっても本当の意味での日記ではなくて、多和田氏が言葉について日々観想したことを日記の形式で記しているエッセイ。とりとめのなくなりそうな思考が、とにかく「夕…

感想『韓国、男子ーーその困難さの感情史』

韓国フェミニズム小説が日本でブームといえるほどに受容されるようになり、わたしも何冊か読んでいるけど、その背景については詳しくない。でもたとえば、儒教文化が共通しているとか地理的にも人種的にも近いからみたいなことは、逆なのではないか、とこの…

映画「夜明けのすべて」

最近仕事で憂鬱になることが多く、昼休みに現実逃避で『カムカムエヴリバディ』の再放送をみていた。その稔さんと安子が現代転生している…ということで(?)気になっていた『夜明けのすべて』。 PMSの女性が出てくるということも知って、まさに自分自身も月…