耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

プリティウーマン・ザ・ミュージカル@オリックス劇場

なぜ今プリティウーマン?と思いつつ観に行ったのですが笑、みはじめるとあまり考え込むことなく、まっすぐで素直なメッセージのあるエンタメ恋愛ものとして楽しめました。

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後半、恋に舞い上がったエドワードが「朝の雲雀…」みたいなソネットを読んでいるシーンがあるのですが、ネイビーブレザーに薄いベージュパンツでちょっと柱に寄りかかって片手で本を開いてるポーズが、好みすぎた……。背が高くて手の大きい男性がハードカバーの本を片手の掌に軽々乗せて本を読んでるシーンが、わたしは大好きすぎるんですよ。フィクションのなかでしか見たことがないが。

エドワードはわしの大好きな「シャツの袖口のボタンを外す」や、フィギュアスケート欧州男子の衣装あるある「タイの結び目を外して首にかけたままシャツのボタンはだけてる」もやっていて、最後にはバラをくわえて梯子をのぼっていくので微笑みが止まりませんでした。ベタなやつ全部盛りって感じで楽しかったです。

あと思ったより福井晶一さんの出番がすごい多くて、途中から役柄を変えて出てくるたびに(こんな大ベテランに色々やらせすぎていること自体が)面白くなってきてしまった。社交ダンスにヒップホップにホテルマンのユーモアある演技にと、やることが多すぎる。

石田ニコルさんは初見だったのですが歌+演技がうまくてびっくりしました。親友役ぴったりすぎる。東京ガールズコレクションとか出てたイメージしか持ってなくてすみません。なんであんな歌上手いん?ニコルにもっと歌わせろ!と一人で内心シュプレヒコール。もっと歌聴きたいのでミュージカルもっと出てほしい。勝手にミュージカルSIXに出ていたという幻の記憶を作り上げたのですが調べたら出てなかった……あれ…

大千穐楽公演をみたので、カーテンコールで製作にかけた思い等もきけてしみじみしました。「いろいろあるけど、ま、明日もがんばろっか、と思えるように」こういうことを言ってくれるような人なので好きになる。カーテンコールの最後、普段開演前にキャストさんたちがやっているという円陣を舞台挨拶のシメでは観客も一緒にやらしてもらったのですが、そのときに「みなさんの幸せと世界の平和を願って…」って主演の田村芽実さんの言葉があって、きっと「なぜ今この作品を」ということは作品をつくっている人が一番考えていたんだろうな。世界平和を綺麗事なんかじゃなくて本気で祈らなくてはいけない気持ちになる世界が悲しかったけど、あの場で周りにいる名前も知らないたくさんのお客さんたちの声を聴きながら明るくそれを祈れたことはひとつ救いになるような気がしたな。