耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

かかとが石になる

ずっとかかとがガサガサでした。もともと乾燥肌気味なので冬場はガサガサだったけど、まあ年齢とか通勤のような適度な運動量もあったためか、夏には特に気にならないかんじになってたんですね。あと若さ。それが在宅勤務で一日中はだしでいることにより乾燥が進行。靴下を履いた方がいいのですが、わたしは5〜10月サンダルを履きたいし、外でもすきあらば靴を脱ぎたいくらいはだしが好きなのですよ。そして解放された足指で日々過ごしていたところ、在宅勤務で人目がないものだから、気になるかかとをついさわってしまうことによりガサガサが悪化。かかとだったところが岩場のようになり、いつしか地割れが観測されるほどに。さらに地割れが気になってみずから皮をめくってしまうようになり、時には出血し、そこから悪化の負のループ。

こんなことを5年も続け、かかとをさわるたび夫から悲鳴をあげられるようになった。ある日、ふとネイルサロンを検索していて見つけたフットネイルメニューのかかとケア付きクーポンを予約しました。

すべすべにケアの行き届いた手のネイルサロンのおねえさんが、申し訳ないことにわしのガサガサのかかとを素手でさわってチェックしてくれ、亀のこうらかアンキロサウルスの背中かと思われたであろうことは表情にも出さずに、わたしの足の爪に塗ることになっているラメ入りのきれいなベージュの話だけをひたすらにしてくれながら、ピザをカットするときにだけ使うあの円盤と同じサイズの丸いやつの、端部ではなく平面の部分を使用したかかとけずり専用の電動やすりで、何十分もひたすらわたしの足のうらをすりすりとやすり続けてくださった。もう終わりかな?と思ってからさらに十分、また十分、と念入りに。おかげで東尋坊だったわしのかかとはすっかり丸みを帯びた河口の石、いやもっともっと、カボションカットのクォーツのようになめらかになったのでした。

たしかにかたい。まだまだかたい。引きこもりがちで歩数は人より少なめとはいえ、三十数年の足取りは確かにわしのかかとを固くした。それはじっさいに我が家にいる徒歩歴3年の坊やと比べると明らか。だけどとにかくさわりごこちはめっちゃつるつる。河口の石よりもっとつるつる。 ここまで読んでくれた稀有な方にはぜひかかとをさわりに来てほしいくらい。4歳児もリビングで座ってると遊びながらもさりげなくかかとをさわってくるくらいなので、他人からしてもつるつるなんだと思う。

長々書いておいてなんだが、爪がかわいくなったことに比べるとかかとがつるつるなのはそこまでめっちゃ嬉しい気持ちというわけではない。つるつるになった当日こそ、よろこんで家族に自慢したりもしたが、一晩寝ると忘れた。常に目に入るパーツでもないし。だけど仕事中や寝る前に考え事しててついストレスがたまったとき、今までは無心でめくっていたかかとの皮のひっかかりがない。無意識に引きちぎるものを探してかかとに伸ばした手は、つるつるに触れる。触り心地は石だけど、かかとの方でも手が触れてることは感じている。ここもわたしの一部。大事にしよう、と化粧水をぬりこむ。

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使っている化粧水は購読しているブロガーのよかよかさん (id:kaze2fukaretex)が「かかとつるつる」と紹介していた「五條の霧水」

よかよかさんの紹介の上手さに加え、なんとも素朴なパッケージが逆に気になって……。スプレーなので子どもと一緒にお風呂上りにシュシュシューッとやれるのも便利です。

(よかよかさん、教えてくださってありがとうございます!)

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