耳をすますナツメグ

だれもみてない、ほら、いまのうち

こんにちは2023

1月もなかばをすぎてしまいましたが、2022年の振り返りを書くことにします。実はわたしの誕生日が1月にあるので、毎年1月下旬頃まで「年始のつづき」という気分でやってる。はてなブログのお題しめきりも1月末までだし。

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

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2022年、というか最近はブログをさほど気合入れずに書けるようになってきた。夫が寝た後の時間にブログを書くというリズムがなんとなくできて、出産前と同じくらいには無理せず書けるのが楽しい。

思い返せば数年前、結婚して他人と住むようになったばかりのときとか、0歳児と住むようになったばかりのとき、生活の中でうまくブログを書く時間をみつけられなくて「何か書きたいのに書けない」とストレスをためまくっていた。

人と会話するのとは別に、ひとりごとみたいにこちゃこちゃとブログを書くことが、いつのまにか自分にとって大切な気分転換になっている。2023年も、どうでもいいようなことをたくさんブログに書いていきたい。


仕事・家族

さて2022年はわたしにとって、育休が終了した年だった。

家とちがって、きっと四六時中かまってもらえるわけではないであろう保育園での生活……。保育園に預けはじめる前は、1歳前のアカチャンがはじめての集団生活になじめるのか不安で仕方がなかった。でも今となっては朝「センセィ…」とつぶやきながら自力でテトテト歩いて教室へ入ってゆく姿がほほえましい。

そしてわたし自身はといえば、たとえ子どもがどんなにかわいくていとおしい存在であったとしても、安心できる人にみてもらって、ひとりで落ち着いて過ごす時間があると心に余裕が持てる、ということを再確認したのだった。

 

体力に自信がないこともあり、わたしは何かを始めるときには最初からフルパワーでやるよりは少しバッファのある状態でやることが多い。そのため育休からの復帰後も時短勤務にした。でも今はちょっとだけ、時短にしなくても良かったかもなあ…と思っている。

時短をフルタイムに戻すか問題。

時短にした理由のひとつは、子どもの都合で休みがちになるかもしれない→迷惑を最小限にしたい、という気持ちがあった。

だけど寒くなったらもっと熱を出したり病気に罹ったりするかなぁと思っていた子どもは、予想外に毎日元気元気の元気音頭、ここ4か月くらいは皆勤賞なのである。

げんきおんど

げんきおんど

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毎日おいしくて栄養バランスのとれた保育園の給食を、おかわりまでしてモリモリと全部たいらげ、大好きな保育園の先生たちに気分を盛り上げてもらい、たのしくすごしているおかげだろうか。本当に保育士さんに頭が上がらない。

とはいえこの先もっと強力な自我がめばえるであろうことや、4月になれば新しいおともだちと出会って新しい菌やストレスを貰ってくるかもなあ…ということを考えるとフルタイムに戻して仕事の負荷を増やすのもこわいしな~と悩んでいる。

 

時短にしたのは周りに迷惑をかけたくないというのは建前で、社内での立ち位置を「家庭があるため(大義名分)、フルパワーでは仕事しない人」という感じにしたかったからというのもあった。

個人的にはバリバリキャリアを重ねていきたいみたいな志向がないので、まして子どもが小さいうちは「今できること」を時間内にきっちりやっているだけでも十分なのでは?と思ってしまっている。

一方で、「今できること」をただやっているだけでいいのか…自分としては別に新しいことができるようになってはいない、担当範囲以上の仕事に対する行動をやっていない(たとえばリーダーをフォローするとか、新規参入の人をサポートするとか)、ということへの後ろめたさに似た気持ちがある。

出産前に初めて携わったマネジメント業務は(ごく小規模だったのにもかかわらず)、スキル不足で苦しくて仕方なかった。自分が理由の失敗もしたし他人に勝手に期待して失望することもあった。それは単純に勉強不足だとも思うし、この先数十年同じ業界で給与をアップしていこうと思うのならマネジメント業務をやることになるのかなあと思う。ただ好きでも得意でもないチャレンジを、できれば直近数年の育児と並行してはやりたくない………。

うん、まあ書いていて気づいたけど、やっぱり子どもが小さいうちは時短で現在の担当範囲に対しては責任を持ってやりつつ、今手の届く限りで周りのフォローもやって、年末の評価でアピールできるような実績を作っておければいいかな。

 

とまあこのようなかんじで、働き方が変わったことで色々ぐるぐる考えざるをえなくなった年でもあった。

結局は自分が今後どういう生活をしたいかだと思うので、次の一年でまたもう少し整理したい。

あとは、今できる仕事の棚卸しもかねて資格試験を受けようかなあ…。ちょうど4月に試験があるので。まあ、そんなことを言うだけ言ってさぼるかもしれないけどね。へへ…

 

趣味

趣味の観劇や美術展などは、まあ以前みたいに足しげく通うことはできないものの、たまに行くだけでも心の窓が開く感じがある。特にずっと見ずにいたことを後悔していたキンキーブーツがきちんと観られて、カンパニーとしても全公演をまっとうできていたのを見届けて幸せだった。

sanasanagi.hatenablog.jp

ただ、チケットを取って楽しみにしていたものが中止になってしまったのは悲しかった。ヘアスプレーもエリザベートも1回も見られなかった。中でもエリザベートは前から3列目センターという有難いお席が取れていたのに、中止になってしまったのだった……。そんなこんなでちょっと観劇への情熱が途切れ気味。新しい演目を観に行くこともしばらくないかもしれないな〜。

 

趣味:読書

そういう色々もあり、やっぱり今の生活に向いている趣味は読書だなーと思う。生活のリズムができてしまえば毎日少しずつ読める。突然なくなったりしない。

家のあちこちに読みかけの本を置いておくようになった。子どもが家中を探検するのを追いかけながら、ふと本を拾って読書したりしている。そのせいで一年ちかく読み終わらずちびちび読んでいる本などがあるが、まあそういう読み方も許容してくれるのが本というメディアの偉大さだよな~などと思っている。

2022年に出会った好きな本3選

『ミドルマーチ』

『マイ・アントニーア』

『オリーヴ・キタリッジの生活』

ここで突然のベストスリー発表。*1

こういう年間ベストを毎年考えているわけではないだけど、いざやってみると子どものころからわたしは「好きな女性が出てくる小説」が永遠に好きなんだな……と思う。ハーマイオニーが好きだったころから変わってない。なりたい自分、なれない自分、なっていたかもしれない自分、似ている自分…。いろんな自分を本の中に探していて、しかも女性であることが多いんだな。

『ミドルマーチ』ならメアリ・ガース、『マイ・アントニーア』はもちろんアントニーア。『オリーヴ・キタリッジ』は再読だったが、5年くらい前に読んだときにはわからなかったオリーヴの人生の滋味深さみたいなものをしみじみ感じられたのが印象的だった本だ。

sanasanagi.hatenablog.jp

 


鎌倉殿の13人

ちまちま味わう趣味といえば、2022年は大河ドラマにもハマっていた。いや~本当におもしろかった。とことんエンタメでありながら、権力と血縁が結びついたときのエグさ、権力闘争の中で去っていく人々の生きざま・散り際を丁寧に丁寧にうつくしく描いていて、ほんとめちゃくちゃおもしろかったな~~(雑感)。そしてそのラストを飾る主人公が散る場面のこれまた素晴らしく重くて哀しくて滑稽であわれであったことよ……。権力闘争の勝者として物語の最終章の後に生き残る人たちのキャラも濃くて。

ちょうど子どもを寝かしつけた後ほぼリアルタイムに見られて、SNSでフォローしている方の視聴率も高かったので感想を読んだりつぶやいたりするのも楽しかった。ちょっと後悔しているのはTwitterでタグ付け忘れてつぶやいた感想が多くて自分で振り返れないこと……。そのうち暇なときにログ拾ってまとめたいな~という野望がある。

NHK

子どもが小さいこともあり、最近みているテレビは大体NHKである。YouTubeもうちは結構見せてしまっているほうだが、Eテレに蓄積された乳幼児を楽しませるノウハウはやはり伊達ではないな…と感じる。対象年齢0~2歳でどんぴしゃの「いないいないばあっ!」は毎日だいすきになっていってるな~。「おかあさんといっしょ」にしても、意外と童謡ばっかりでなくGreeeeeNとかゆずとかつんくとか加山雄三とかが作曲した曲に名曲があったりして楽しい。朝から歌にあわせておどったり、誰も争ったりしない平和な世界で心が穏やかになる。

あとテレ東系「シナぷしゅ」は1歳前半くらいまでは結構見ていたが、最近はYouTubeで好きな特集を見るぐらいになってしまった。世事にうとい母としては「シナぷしゅ」のオリジナル曲でいまどきのミュージシャンたちを知ることも多く、特にchelmicoはシナぷしゅで知ってハマり、今年一番聴いていた。

youtu.be

「あべこべ」のMVはこのオートシェイプで描いたみたいなちょっとぞわぞわするアニメーションもたまらないんだよな~。あとchelmicoをいろいろ聞いて、MeidaimaeとかTouhikouとかのメロウでセンチメンタルな調子の曲がめっちゃ好きだな~と思ってる

 

Touhikou

Touhikou

  • provided courtesy of iTunes
Meidaimae

Meidaimae

  • provided courtesy of iTunes

 

 

さて、2023年

つらつらと書いてしまった。振り返りというか下半期寄りの漠然とした近況報告になってしまったけれど。全体としては保育園のおかげで生活が軌道に乗ってきたので、次の一年はまた少しずつ家の中を整えたり、子どもにもっと寄り添える時間が過ごせるようになりたいなと思う。そして趣味も地道に楽しんでいたい。

地道に。そう、わたしの人生、地味で全然いい。別に毎日がスペシャルじゃなくてもいい。今年も日々を穏やかに過ごしつつ、好きなことをしてしんどいことを減らして、少しずつ肩の力を抜いて生きていけたらいいな。

*1:本当は10冊選びたかったけど、10冊もベストにできるほど本を読んでなかった…